ちょっと、番外編
前のページで「1000時間ヒアリングマラソン」 の事を例として少しお話ししました。その後、この教材、いろいろな用途に使っていたなぁと思い出しました。当時の自分にとっては結構高い出費だったので、とにかく使いまくらなければといろいろ思ったんでしょうね。
- そういうわけでもう一つ追加で私がlisteningにどのように使っていたかを書いておくことにしました。もし使っていらっしゃる方の参考になればうれしいです。
- さて、メインとなるインタビューの部分ですが、いわゆる教材用に魂を抜かれたような緩い教材ではありません。実際にいろいろな国の著名人や話題の人にインタビューをした物の録音です。よって時には容赦のない英語であることも多いわけです(これがこの教材の良いところなのですが)。そして、これには完璧なスクリプトと和訳とその解説が付いてきます。和訳もとても良くこなれていたのを覚えています。
- 教材の内容はこれ以外にもいろいろ入っていますが、インタビュー記事は一ヶ月に4〜5本の記事が載っていたと思います(多分、今も一緒)。一つのインタビューが約10〜15分に編集されています。10分といえば短いようですが、実はListening教材としては長いです。10分間、ただでさえ分かりにくい他言語を集中して聴くのは、実はこれ結構大変です。殆ど1回で分かるようになった今でも、気がついてみたら他のことを考えていたりします。
- おそらく殆どの人が似たような経験があるのでは、と思います。そこで私が実行したやり方は集中力を持続させ、達成感を感じるのにとても有効でした。
- 以下が私のやったやり方です:
- A4の紙を一枚用意します。場所はちゃんと座って周りの雑音が入ってこないところが良いでしょう。最初のうちはちょっとの雑音でもガクッとListeningが落ちますからね。
- それから色違いのすらすら書けるペンを3本用意します。水性ペンの青、赤、黒って感じです。
- 1回目を聴きます。CDを途中で止めたりしないように、一つのインタビューを通して聴きます。このときに1本のペンで分かる範囲でメモを取ります。大きくスペースを取りながら、だらだら書かずに分かったポイントを単語、数字、記号などで簡潔に書きます。
- やってみたら分かりますが、かなり歯抜けになるはずです。これからがポイントです。自分がどこが分かってないかがメモから大体分かります。
- 2回目を聴きます。ペンの色を変えて、1回目に聞き取ったところは確認、分からなかったところは歯抜けになった部分にメモを追加していきます。
- そして同じ事をペンの色を変えてもう一回やります。
- これでも初・中級者はまだ分からないところが出てくるはずです。それで初めてスクリプトや訳を見てみます。自分が分かったところ、聞き間違えていたところ、聞けていなかったところがとてもよく分かります。
- もっと大事なのは、こうすれば集中が切れない、そして分かろうとする意欲がグッと増します。使っておられる方は是非やってみてください。だらだらと10回聞くより、絶対に効果があります。そしてもう一つ、3色で書き殴られたメモを見ると「聴いた〜」という達成感が実感できます。どうです?ちょっと良いやり方だと思いません?